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雑記ブログ

あなたに寄り添う絶望の言葉.『絶望名人カフカの人生論』

死にたいという願望がある。

そういうとき、この人生は耐えがたく、

別の人生は手が届かないようにみえる。

イヤでたまらない古い独房から、

いずれイヤになるに決まっている新しい独房へ、

なんとか移してほしいと懇願する。

引用元 カフカ,「罪、苦悩、希望、真実の道についての考察」

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

 

 

はじめに

鬱気味だった高校生の時に読んで好きになった本『絶望名人カフカの人生論』について紹介します.

 

憂鬱な時,ポジティブで明るい言葉は自分を傷つける.

ポジティブな言葉を受け入れなければならないと感じてしまい,それが出来ないとき自分に自分を傷つける口実を与える.
自分にはそうした眩しくて,上から言われる言葉ではなく寄り添ってくれる言葉が必要だったように思えます.

世の中には、たくさんの名言集があります。

その中には、たくさんのポジティブな言葉があふれています。

(中略)

でも、本当につらいとき、こういう言葉が果たして心まで届くでしょうか?

ただただ、まぶしすぎることもあるのではないでしょうか。

病気になったときに、健康そのものの人から、「大丈夫。治ると思っていれば治るよ」と励まされるように。

(中略)

心がつらいとき、まず必要なのは、その気持ちによりそってくれる言葉ではないでしょうか。

自分のつらい気持ちをよく理解してくれて、いっしょに泣いてくれる人ではないでしょうか。

ネガティブからポジティブへの転換量と速度

じゃあポジティブな言葉は必要ないかというとそうではなくて,単に順番の問題です.音楽では

(1)まず最初は、悲しい音楽にひたる=アリストテレス「同質の原理」
(2)その後で、楽しい音楽を聴く=ピュタゴラス「異質への転導」
というふうにするのがベストで、そうすると、スムーズに立ち直ることができるのです。

同じように最初はネガティブな言葉にひたりきり,あとでポジティブな言葉に照らしてもらいましょう.
このネガティブからポジティブへの転換が早すぎると心が疲れてしまうんじゃないでしょうか.

 

 標語をつけるとすれば

「PからNへの転換量と速度が心を傷つける」

消えてしまいたいなって思った時に,松岡修造さんの言葉を聞いて元気が出る人はとても心が強い人だと思います.「なんであんなポジティブな言葉が出るんだろう…それに比べて自分は…」となってしまうので.

これって転換量と速度が大きいんですよね.

ガッ!!!って変わるのでしんどくなりやすい.

 

この本を読んでゆるやかにポジティブ方向へ行きましょう.

行かなければならないという訳でもないですが.